「信頼できる会社の先輩に、転職しようか悩んでいると相談したところ『辞めるのはもったいない』と引き留められた。でも、これでいいんだろうか…」
こんな悩みを持つサラリーマンは結構多いのではないでしょうか?
特に入社1~5年目の20代若手社員で「不安だから相談した結果、先輩に引き留められた」なんて人は多いでしょう。
確かに、「辞めるのはもったいない」ということは一理あります。
なぜなら、転職をすることで今より給料が下がったり、労働環境が悪くなったりする可能性がありますからね。
とはいえ、その逆もしかりです。
今の会社に残ることで、背負うリスクも当然あります。
そのリスクを考えずに「辞めるのはもったいないから会社に残る」という考えは大変危険です。
それに、そんなことを言う先輩もアドバイスしているようで、「実はあなたのためではなく、自分のために言っている」という意味もあったりします…
ということで今回は、「会社を辞めるのはもったいない」と言われた人が取るべき行動について解説します。
この記事を読めば、「会社を辞めた方がいいのか、辞めない方がいいのか」と迷っているあたなの不安がきっと消えるはずです。
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「会社を辞めるのはもったいない」と言う人たちの心理
「給料も安いし、仕事もあんまり楽しくないし…転職をちょっと考えているんですよね」
そう先輩に相談したところ
「ちょっと考えてみろよ。安いっていうけど、周りのあの会社よりは給料いいだろう。仕事だって、もうちょっとすれば楽しくなるって。今辞めるのはもったいないぞ」
という返答が返ってきました。
まあ、よくある光景ですよね。
私の社内でも、転職を考えていた人間が先輩方から「辞めるのはもったいない」と説得され、会社に残る決意をした20代社員は何人もいました。
一見すると、あなたの事思ってくれる良き先輩のような気もしますが全くそんなことはありません。
ぶっちゃけ「もったいないから、辞めない方がいい」というのは、あなたのためではなく自分に利があるから言っている言葉だったりします。
- 人が少なくなると、自分の仕事が増える
- 後輩がどんどん転職する流れになると、自分の負担が増える
100%とはいいませんが、↑のような考えは絶対に頭にあるはずです。
それに「うちの会社は悪くない。辞めるのもったいないよ」という言葉は、そう言っている自分自身を安心させるために無意識に出ている場合もあります。
本当にあなたのことを思ってアドバイスしてくれる先輩だったら「会社に残るリスクをしっかりと提示してくれる」はずです。
そのうえで「俺は今は残るべきだと思う。それでも転職を考えるなら、俺はお前を応援する」と後押ししてくれる先輩なら、親身に相談するのはありでしょう。
ですがそれ以外なら正直、転職に関しては先輩のいう事を聞く必要はまったくありませんよ。

「会社を辞めない」という選択もリスクのある行動である
「転職して失敗したらどうしよう…」と多くの人は考えます。
一方で「今の会社に残り続けることのリスク」を考えている人って圧倒的に少ないですよね。
「まあ、しばらくは大丈夫だろう」みたいな謎の安心感に浸っている人、多いのではないでしょうか?
では具体的に、会社を辞めないとどういったリスクがあるのでしょうか。
- 転職できない人間が出来上がる
- 会社の倒産やリストラにあった瞬間、人生が終了する
- 自分で行動できない、他者依存の人間になる
一番のリスクは、「会社の倒産、リストラとともに人生が終了する」ということでしょう。
トヨタの社長が終身雇用は無理と断言する時代です。
10年後も必ず生き残っていると言い切れる会社なんて、1つもないのではないでしょうか?
大企業ですら、危ないんですからね。
田舎の企業だったり、小さな会社だったりは、なおさら倒産のリスク高いですよね。
それなのに、「まあ大丈夫だろう」と現実から目を反らし、何も考えず目の前の仕事だけを黙々とこなしている人が本当に多いですよね
この「周りがしていないから」安心する思考はマジで危険です。
「個が活躍する」今の時代において、行動しない=負け組といっても過言じゃないですからね。
今まで行動してこなかった人間が、会社が潰れたりリストラされたりしたときに行動できると思いますか?
「いざ、転職」なんて100%無理です。
「慌てて職を探したところ、労働環境最悪のブラック企業しか入れなかった…」という結末が目に浮かびます。
今すぐ辞めなくても「準備」は今すぐ必要
「会社を辞めないこともリスクである」ということを、分かっていただけましたか?
特に20、30代のサラリーマンは親世代のようなキャリアプランでは確実に失敗します。
「今の会社で一生懸命働いて、それなりに出世して、定年まで安定収入を得る」なんてことはもはや夢物語です。
ですから、「いずれはこの会社を出るんだ」ということを、必ず意識して働きましょう。
そのためびやるべきことは、1秒でも早く「転職の準備」をするということです。
つまり転職活動を始めましょう。
ちなみに、「転職活動=転職する」ではありませんからね。
転職活動というと「企業に応募したり、面接を受けたりする」みたいなイメージがありますよね。
ですが、それ以外にも色々やることはあります。
- 自己分析
- 求人分析
- 転職他のためのスキルアップ
こういった、活動も立派な転職活動です。
これらは、「今すぐに転職する気はない」という人たちが取り組んでも、働き方のレベルがアップする活動です。
それに、転職活動はやり始めてすぐ成果が出るほど簡単ではありません。
時間と労力はある程度必要です。
ですから、「ウォーミングアップ」ぐらいの感覚で、とりあえずやってみることが重要です。
- 転職サイトで求人をのぞいてみる
- 自己分析して自分の強みを文章化してみる
こういったことを少ししてみるだけでも、転職がかなり身近なものになります。
このように「準備」をしておくだけで、いざ本格的に転職活動に取り組むときに、何もやっていなかった人より何倍もスムーズ始めることができます。
転職活動を始めて、会社を辞める準備をしよう
転職活動を始めると、視野が広がります。
今まで見えてこなかった、他社の給料や労働環境というものがぼんやりとでも見えてきます。
すると、「別に今の会社にこだわる必要はないよな」と心の余裕が出てきます。
- 「辞めることはもったいない」で思考停止しても、人生の破滅を待つだけ
- 転職の準備は、今からでもできる
今日から、この2点を強く意識してください。
特に20、30代の若手サラリーマンは自分で考えて行動しないとこの先、生き残れませんからね。
先輩のいう事を間に受けて何もせず1年、2年と過ごして、後に後悔するのは自分です。
とにかく、行動しましょう。
「転職活動をしたいけど、でも何からすればいいんだろう…」と悩む人は、とりあえず「転職サイト」に登録してみてはどうでしょう?
- 転職する気がなくても利用できる
- 無料だから、気軽に利用できる
- 年収アップや環境改善のための優良情報が満載
転職サイトとは、「リクナビNEXT」のように企業の求人がずらっと掲載されている「ネット版タウンページ」のようなものです。
登録した瞬間電話がかかってきて、担当者と面談して、いきなり転職活動がスタートする、みたいなことはないので安心してください。
(※担当者とがついてメールや電話でやりとりする、といった転職サービスは「転職エージェント」と呼ばれるものです。)
ですから、初心者はまずは自分のペースで進められる「転職サイト」への登録が断然おススメです。
最初は、ざーっとサイトを眺めながら「こんな求人あるんだ」ぐらいの使い方で大丈夫です。
僕は本格的な転職活動を始める前から、転職サイトに登録して常に求人をチェックしていました。「今より年収を上げること」を転職の第一目標にしていたので、目標とする年収で求人を検索し、気になる求人はひたすらブックマークしていたのです。毎日のように転職サイトを眺めていると、様々な気づきがあります。
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求人票には、「欲しい人材はこんな人!」「年収〇〇欲しいなら、このスキル身に付けてね!」といった情報がリアルに書いてあります。
これらを知っている状態で日々働くだけでも、「何もしていない以前の自分」とは働き方の意識が随分変わってくるはずです。
まだ、転職サイトに登録していない人はひとまず最大手の「リクナビNEXT」を使えば問題ありません。
「リクナビ」で慣れてから、徐々に2、3サイトと増やしていくのが転職活動の王道です。
転職サイトの詳しい使い方については、こちらの記事で紹介しています。良かったら、参考にしてください!

繰り返しますが、「辞めるのはもったいない…」といって行動しないのは、めちゃくちゃリスクのある生き方です。
20代はいいかもしれませんが、30代後半になって会社が倒産・リストラなんて目に合ったら、リアルに生きていけなくなりますからね。
そんな惨めな人生にしないためにも、自分の身は自分で守るしかありません。
強い危機感を持って、ぜひ今日から行動することをオススメします。