「『転職をちょっと考えてまして…』と先輩に相談したところ、「お前は会社を裏切るのか!」と怒られてしまった。転職するの辞めたほうがいいのかな…?」
今は転職時代とは言われますが、「転職は会社の裏切り」と思っている人はいまだに多いです。
そういう人たちのせいで
- 裏切者扱いされてつらい
- やっぱり、転職はやめて会社に残ろうかな
と悩んでいる人もいるでしょう。
ですが、結論から申し上げると「転職は裏切りでもないし、遠慮して会社に残る必要はまったくありません」。
ということで今回は、「転職は裏切りと怒られた人」が取るべき行動を解説します。
この記事を読めば、先輩や上司に裏切者扱いして落ち込んでいる気持ちが晴れて、堂々と会社を辞められるようになりますよ。
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転職は会社を裏切ることになるのか?
当然ですが、転職=裏切りというのは間違った考えたです。
なぜなら、会社と社員は対等な関係にあるからです。
労働契約というのは、主従関係じゃありません。
ですから、「会社のために働け」というのは明らかに筋違いです。
言うなれば、会社は労働力という商品を買い、社員は労働力として自分の商品を買ってもらっている(給料をもらう)にすぎません。
一見すると冷めたような感じもしますが、この事実を認識していないせいで勘違いしている会社や社員がたくさんいます。
- 社員は会社のもの
- 社員はみんな家族
- 社員は会社のために働くべし
みたいな考え方は、「間違い」と断言できるほど、考え方として適切じゃありません。
社員と会社はあくまで契約で結ばれているものであり、感情で縛られているものじゃないですからね。
ですから、会社を辞めて転職するのは単に契約を解消するだけで、「裏切者!」など怒りの感情が出る幕なんてありません。
会社に忠誠を尽くすことの危険性
「会社への忠誠心がないのか?」など言う人もいますが、正直そんなものはいりません。
一昔前だったら会社に忠誠を誓うことは、ある意味では合理的だったかもしれません。
会社のために身を粉にして働けばそれなりの給料がもらえて、定年まで会社がしっかり面倒を見てくてれいましたからね。
会社と社員が主従関係でも、お互いにとってウインウインだったわけです。
ですが、今はもう時代が違いますよね。
大企業ですら、大量リストラ・倒産する時代です。
「会社が社員を守る」ことを放棄しているんです。
サラリーマンは自分の身を自分で守らなければいけません。
それなのに「俺は会社に忠誠を尽くす」と思考停止して働き続けるのは、本当に危険です。
「お城が火事で燃えても、俺はこの城に最後まで残り続ける!」と言っているようなものですからね。
「会社が倒産したら、俺の人生も終了する」
それでもいいのであれば、ぜひ会社に忠誠を誓っていましょう。

転職が裏切りと怒られる理由
そもそもなぜ、先輩や上司は「転職するなんて裏切者!」と怒るのでしょう。
理由は簡単です。「自分のために」あなたを怒っているのです。
- 転職されると、自分の業務量が増える
- 部下が辞めると、自分の評価が下がる
- 離職者が出ると、連鎖的に辞める人が増えていく
転職されると、先輩や上司が不利益な状態になるからあなたを罵倒するんです。
あるいは「お前だけいい会社に行くなんて、ずるいぞ」という嫉妬もあるかもしれません。
いずれにせよ、言えることは「あなたの事を思って言っていない」ということです。
仮に怒ったような口調じゃなくても
- 転職してもいいことない
- 会社を辞めるのはもったいないぞ
- 他の社員も悲しいぞ
みたいにいう人もいるでしょう。
ですが、最終的には「転職=悪」だという感じで説得してくる先輩は、「全部自分のために言っている」と思った方がいいです。
本当に「あなたの事」を思っているなら、転職することのメリット、デメリット両方を提示して、じゃあどうするのがいいのかな、と一緒に考えてくれますからね。
ですから、一方的に「転職のデメリット」ばかり言ってくる人は、「こいつ、自分のことしか考えてないな」ぐらいに思いましょう。
この考えは結構大切です。
「相手の行動は自分のための行動じゃない」と考えれば、裏切者扱いされたところで「あの先輩は自分の事しか考えないやつ」ぐらいに思えて、傷つかずにすみます。
ですから、心が軽くなって自分のやりたい選択を素直に選べるようになりますよ。

転職で裏切者扱いされたときの対処法
転職で裏切者扱いされたときの対処法は単純です。
「相手のことは、気にしなくてOK」です。
要するに無視しちゃって大丈夫です。
というか、転職=裏切りなんて言う社員がいる時点でその会社はもうやばいです。
そういう会社の中にいては、あなたがいくら「会社が嫌なのではなく、キャリアアップのためです」など説明したところで、分かってもらえないでしょう。
価値観が根本的に違う人種ですからね。
転職が悪だといういうのは、新たな選択肢を手に入れる努力を放棄した人間が発明した、姑息な言い訳にすぎない。人間には居場所を選ぶ権利がある。転職は『善』なんだよ。個人にとっても、社会にとっても
(「転職の思考法」
より)
ですから裏切者と怒られても、「俺の人生を決めるのは俺だしな。他人にどう思われたところで、正直関係ない」と割り切っちゃいましょう。
相手の言動にいちいち反論したり、落ち込んだりするのは、ストレスを抱えるだけで本当にムダです。
ちょっと余談ですが、この「反応しない生き方」というのは、ストレスがたまりがちなサラリーマンが身に付けるべき思考法です。
簡単にいうと
- ストレスや悩みが生まれるのは「心が反応」するからである。
- 同じ状況でも、その人が反応するかしないかで悩みは大きくも小さくもなる。
- ムダな心の反応をなくせば、あなたのストレスは消えるよ
ということです。
詳しく知りたい人はぜひ「反応しない練習」という本を読んでみて下さい。
本については、こちらの記事で解説しています。

反感を買わずに転職する方法は?
「気にしなくていい」とはいっても、できることなら裏切者扱いなどされず円満に転職したいですよね。
そのための大前提として、「同じ会社の人に転職のことは1ミリも相談しない」ということが鉄則です。
たとえ信頼できる上司・先輩といえども、自分の気持ちが固まっていない段階での相談はやめた方がいいです。
もし信頼できる人から転職を反対されたら、その時点でかなり転職しづらくなりますからね。
もし転職の相談をするなら、「もう99%会社を辞める」ぐらい意志が固まってからにしましょう。
そこまで覚悟が決まっていたら、相手に何を言われて平気ですし、相手も「お前がそこまで考えているなら」と納得してくれる確率が高いですからね。
とはいえ、誰にも相談せずいきなり転職を始めるって怖いですよね。
- 実は今の会社っていい会社だから辞めない方がいいのかな…?
- 普通のサラリーマンの自分が今更転職なんてできるのか…?
- そもそも、転職活動ってどういう風にやればいいんだ…?
と悩みは尽きないことでしょう。
でも、こうした悩みって「自分が知らないから生まれる不安」がほとんどです。
実際に体験したり、知識を得たりすれば「あんなにビビることなかったわ」と思えるものばかりです。
ですから、とりあえずでいいので転職活動というものを体験してみませんか?
転職活動というと「絶対に転職するんだ!」と覚悟を決めてやること、みたいなイメージもありますが実際はそんなことはありません。
- 自己分析をしてみる
- 求人を検索してみる
- 転職に役立つスキルを磨いてみる
なども、立派な転職活動です。
さわりでもいいので、転職活動というものに触れてみるだけで恐怖心はすぐに消えます。
最初は肩ひじ張らずに、「ウォーミングアップ」ぐらいの感覚でとりあえずやってみればいいんです。
転職サイトを眺めるだけでも、日々の働き方や意識が驚くほど変わりますからね。
- 転職する気がなくても利用できる
- 無料だから、気軽に利用できる
- 年収アップや環境改善のための優良情報が満載
転職サイトは登録したらいきなり電話がかかってくる、みたいなことはありませんから心配しないでください。
最初は、転職サイトにたくさんある求人をざっと眺めるぐらいでも、かなり効果的です。
僕は本格的な転職活動を始める前から、転職サイトに登録して常に求人をチェックしていました。「今より年収を上げること」を転職の第一目標にしていたので、目標とする年収で求人を検索し、気になる求人はひたすらブックマークしていたのです。毎日のように転職サイトを眺めていると、様々な気づきがあります。
(「転職と副業のかけ算 生涯年収を最大化する生き方
」より)
まだ、転職サイトに登録していない人はひとまず最大手の「リクナビNEXT」を使えば問題ありません。
「リクナビ」で慣れてから、徐々に2、3サイトと増やしていくのが転職活動の王道です。
転職サイトの詳しい使い方については、こちらの記事で紹介しています。良かったら、参考にしてください!

繰り返しますが、転職の相談は上司や先輩に絶対にしないでおきましょう。
それよりもまずは転職サイトを使って、転職活動に慣れてから、この先自分はどうしていくかを考えましょう。
また、転職とは何か?を本質から教えてくれる「転職の思考法」を読むこともおススメです。
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