「また、今月も1人辞めちゃった…最近どんどん社員が辞めていくけど、自分も早めにこの会社を辞めた方がいいのだろうか…?」
会社の人間がどんどん辞めていくと、誰もが不安になりますよね?
- これだけ辞めていくってことは、この会社は良くない会社なのか?
- 人が減った分、自分の業務量がどんどん増えていくし…
- 会社に残れば残るほど、辞めづらくなるよな
特に20代の若手社員だったら「若いうちに早く辞めないと。出遅れたらやばい」と、焦る人も多いのではないでしょうか?
その気持ちは分かりますが、この考え方はかなり危険です。
なぜなら、「他人を理由」に転職しても失敗する確率が高く、後悔する可能性も大きいからです。
ということで今回は、会社の人間がどんどん辞めていく人が取るべき行動について解説していきます。
先に結論を言うと「キャリアプランの見直し」と「一歩だけ転職活動する」ことをやってみましょう。
そうすれば、「このままじゃやばいかも…」という不安や焦りがきっとなくなるはずです!
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社員がどんどん辞めていく会社はやばい?
会社の人間がどんどん辞めるのには、理由があります。
- パワハラ上司がいる
- サービス残業、休日出勤の常態化
- 低賃金 など
理由はそれぞれにしろ、大半が「悪い理由」で会社を去る人間が多いのではないでしょうか?
実は「悪い理由で社員が辞める」というのは、衰退している会社だけに起こることではありません。
会社としては利益を出しまくっていて好調なところでも、社員がどんどん辞めていく職場も意外にあります。
それに「どんどん辞めるけど、次々人が入ってくるから大丈夫」というわけでもありません。
人材の出入りがはげしいほど、会社は社員=替えがきく労働力と扱っている証拠ですからね。
「本当に優れた会社には、勝手に人が集まってくるんだ。社員が自然に、評判を作り、新しい社員を呼んでくるんだよ」
(転職の思考法
より)
ですから会社の業績に関係なく、あなたの会社で「社員がどんどん辞めている」のなら、決して無視できる状況ではありません。
ここでまず考えるべきは「なぜ辞めるのか」をしっかりと把握することです。
先ほども言ったように、「給料が低い」「人間関係が悪い」「労働環境が悪い」など理由は色々あるでしょう。
そのうえで
- それは、今の自分にも不利益になっていることか?
- それは、将来の自分に不利益になることか?
ということを、見極める必要があります。
ちなみに私が以前いた会社は、毎年必ず新人が辞めるような会社でした。
一番の原因は「働きすぎ」です。休日出勤、時間外労働が当たり前ですからね。
ところが、会社は「労働環境が悪いから社員が次々と辞めてく」ということを、分かっているはずなのに一向に改善しませんでした。
このようにどんどん社員が辞めていくといのは、「辞める原因に対処していない」という証ですから、あなたも何かしらの行動を絶対に取らなければいけません。
その取るべき行動については、後ほど詳しく解説します!

周りが辞めたからと、焦って転職するのは危険
「周りがどんどん辞めていくから、自分も早く転職した方がいいよな」と焦る気持ちは分かります。
ですが、この「他人が〇〇したから、自分も〇〇する」という行動方法は失敗する可能性が高くなります。
なぜなら「他責思考」だからです。
「他責思考」とは文字通り、「失敗の責任は他人にある」と考える思考法です。
- 自分が失敗するのは上司のプレッシャーがあるから
- 給料が低いのは会社のせい
こんな感じで、「できないのは他人のせい」と思ってしまう人は多いと思います。
「悪いのは全部自分のせいだ」と背負い込むよりも、外部のせいにした方が気持ちが楽ですからね。
ですが、こうやって「他責思考」で転職活動しても失敗する確率の方が高いでしょう。
なぜなら、転職というのは「自分で初めて行う意思決定」だからです。
転職ノウハウをまとめた「転職の思考法」(著:北野唯我)には、転職活動についてこう書かれています。
多くの人は普段、じつは何も意思決定しないで生きている。君は自分で大学を選び、就職先も自分で選んできたと思っているかもしれない。しかし、大学であれば世の中からいいといわれる大学を目指し、就職先も、世間的にいい会社を選んできただけ。だがな、意味のある意思決定というのは必ず、何かを捨てることを伴う。これまでの人生で、そんな決断をしたことがあるか?
転職において「捨てるもの」とは、当然今の会社です。
- 今ある人間関係
- せっかく覚えた仕事
- 今の生活は最低限維持できる給料
これらを捨ててでも転職するというのは、大きな決断であり、これこそが「本当の意思決定」といえます。
それなのに、「他人が辞めたから、自分も転職しないと…」と会社を辞めてしまう人は、本当の意味で「捨てる覚悟ができた」とは言えませんよね。
覚悟を決めるとは、「責任をすべて受け入れる」ことです。
たとえ転職先で労働環境が悪化しても、「自分が選んだ結果」だと真正面から受け入れなければいけません。
しかし、他人につられて行動した人は失敗したときに「あいつが転職なんてするから…」ときっと誰かに責任をなすりつけようとするでしょう。
ですから
- 捨てるべきものとは何か?
- 得たいものは何か?
- なぜ、転職を選ぶのか
- その選択によって、どうなりたいのか?
と言う風に、自分の意志で行動することを強く意識しましょう。
周りが次々と辞めている会社でするべきこと
では、会社の人間がどんどん辞めていく中であなたがするべきことは何でしょうか?
それは次の2つです。
- キャリアプランを見直すこと
- 一歩だけ転職活動する
キャリアプランの見直し
同僚がどんどん辞める状況は「キャリアプランを見直す絶好のチャンス」です。
要するに、「今後の自分のサラリーマン人生をどう歩んでいくのか」ということをもう一度考え直しましょう。
おそらく入社2~5年目の若手社員であれば、「この会社でずっと働いた方がいいのかな?」「ゆくゆくは転職しようかな」といったことを漠然と考えたことがあるのではないでしょうか?
しかし、何となく思っただけではっきりとしたキャリアプランを描けている人は少ないでしょう。
不安や不満を抱えながらも、決断や行動をしていない人が大半のはずです。
ところが、「まだ大丈夫だろう」とあぐらをかいているうちに20代はあっという間に過ぎますからね。
実際、会社が社員に将来を保証することは、どんどん難しくなってきています。にもかかわらず、 会社は人事制度や教育システムを変えることができず、旧来の価値観を若者に刷りこもうとしている。 そのジレンマを正しく言葉にはできないながらも、若者は漠然とした不安を感じ、胸に抱え悩んでいる。(「どこでも誰とでも働ける」より)
今や大企業ですら倒産、大量リストラを簡単に行う時代です。
20代の若手社員は、親世代と同じようなキャリアの歩み方をすることはもはや不可能です。
「終身雇用は無理なんだろうな」ということは、何となく分かっていますよね。
それでも「分かっていても動けない」という人たちにとって、「昨日まで一緒に働いていた人が辞める」という状況はリアルな緊張感があるはずです。
今なら、「自分事」として真剣に「これからどう働くのか」を考えられるはずです。
ですから、この機会に「10年後や20年後まで自分はサラリーマンとしてどう生きたいのか?」ということを真剣に考えてみましょう。

【見出し②】一歩だけ転職活動する
キャリアプランを見直したら、もう一つ挑戦してほしいことがあります。
それは、「一歩だけ転職活動する」ことです。
具体的には
- 転職関係の本を読んで見る
- 転職サイトに登録して、他社の求人を眺めてみる
- 自己診断ツールを使って、自分強みを調べてみる
など、後の転職につながるような行動をとりあえずやってみてください。
先ほどもお伝えしたように、転職には「何かを捨てるほどの意思決定」が必要になります。
ですが、「転職活動」自体は正直、そこまでの覚悟はいりません。
難しい事は考えず、「とりあえず」「なんとなく」で初めても全然大丈夫なものです。
転職活動というと「職務経歴書を書く」「企業に応募する」「面接を受ける」みたいなイメージがありますが、それらはいわば「本番」です。
スポーツでもいきなり「本番」はしませんよね?
練習したり、準備運動したりしてから、本番に臨むはずです。
だったら転職活動でも、とりあえずウオーミングアップだけでもやっておきませんか?
例えば「転職関係の本を読んでみる」というのも、立派な転職活動です。
読書ぐらいだったら、手軽にできそうじゃないですか?
とはいえ、大半の人間が「読書ぐらい」もやっていないのが現実です。
正直、読書をするだけでも、「転職しようかな…どうしようかな…」と不安や悩みに支配されながら何もしていなかった以前のあなたとは、比べ物にならないくらい成長できます。
個人的には、
- 「転職の思考法」
(著:北野 唯我)
- 「転職と副業のかけ算 生涯年収を最大化する生き方
」(著:moto )
- 「どこでも誰とでも働ける」(著:尾原 和啓)
- 「『いつでも転職できる』を武器にする」(著:松本 利明)
あたりがおススメです。
中でも「転職の思考法」は全サラリーマン必見レベルの良書なので、まだ読んでいない人はぜひ読んでみて下さい。

また、「転職サイト」への登録も転職活動の一歩目として非常におススメです。
- 転職する気がなくても利用できる
- 無料だから、気軽に利用できる
- 年収アップや環境改善のための優良情報が満載
など、メリットがいっぱいありますからね。
まだ、転職サイトに登録していない人はひとまず最大手の「リクナビNEXT」を使えば問題ありません。
「リクナビ」で慣れてから、徐々に2、3サイトと増やしていくのが転職活動の王道です。
転職サイトの詳しい使い方については、こちらの記事で紹介しています。良かったら、参考にしてください!

「とりあえず」転職活動を始め、キャリアプランを再構築しよう
この機会に、ぜひとりあえずでいいので転職活動を始めてみませんか?
きっと日々の働き方が変わってくるはずです。
将来のビジョンが違った景色が見えるはずです。
「会社の人間がどんどん辞めていく」のは不安や焦りが生まれるかもしれませんが、捉え方によってはチャンスになるはずです。
ぜひ、この機会に「キャリアプランの再構築」と「一歩だけ転職活動」に挑戦してみてください。
そういう意味では、読書はまさにピッタリの活動です。
Audible (オーディブル)で移動時間に学習したり、「Kindle Unlimited」で読み放題を利用したりするだけでも、あなたの人生は大きく変わってくるはずです。
ぜひこのピンチをチャンスに変えて、有意義なサラリーマン人生をつくっていきましょう!
